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AGA治療は保険適用になる?例外ケースと費用相場を解説

AGA治療は保険適用になる?例外ケースと費用相場を解説

AGA治療が保険適用になるのか気になり、費用面で一歩踏み出せない人は多いのではないでしょうか。AGA治療は健康保険は適用されません

治療費が全額自己負担となるため、毎月の支払いがどれくらい必要なのか分からないまま治療を始めるのは不安になります。

この記事では保険適用されない理由、治療の目安額、治療費を抑える方法などを解説します。AGA治療をこれから開始したい方はぜひ参考にしてください。

目次

AGA治療が保険適用されない3つの理由

AGA治療が保険適用されない3つの理由

AGA治療は保険適用の対象外となります。治療にかかる費用は全額自己負担です。全額自分で治療費を支払うことになる主な理由は以下の3点です。

  • AGA治療は美容目的の自由診療と同等
  • 高額療養費制度の利用不可
  • 医療費控除の対象外となる

治療時には健康保険証の提示も必要なく、すべて自費診療で治療が進められます。そのため治療経過などによっては、治療費が高額になる可能性がある点を知っておきましょう。

美容目的の自由診療として扱われる

AGAが保険適用されない最大の理由は、厚生労働省の医療保険制度において「美容目的に近い」とされるためです。

参考:厚生労働省 美容医療の適切な実施に関する検討会の議論の状況について

保険診療は、生命に関わる疾患や日常生活に支障をきたす病気の治療を対象としています。AGAは健康上の問題を引き起こさないため、容姿改善治療と見なされるのです。

自由診療とは、公的医療保険が適用されない診療のことです。治療費は医療機関が自由に設定でき、患者が全額を負担する仕組みとなっています。

AGAは歯列矯正や美容整形と同様に扱われ、全額自己負担での治療が原則です。

高額療養費制度も利用できない

AGA治療では、医療費が高額になった場合の高額療養費制度も利用できません。高額療養費制度は、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費が月額の上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。

しかし対象となるのは保険診療のみで、自由診療であるAGA治療は制度の対象外となります。たとえ月額の治療費が10万円を超えたとしても、負担軽減措置を受けることはできません。

AGA治療で外用薬と内服薬を組み合わせたり、注入療法であるメソセラピーを受けたりすると年間で数十万円以上かかる場合もあります。上限額を超えても払い戻しなどは受けられないので注意しましょう。

医療費控除の対象外となるケース

AGA治療は、確定申告時の医療費控除においても対象外となります。

国税庁は医療費控除の対象を「医師による診療または治療の対価」と定めていますが、「容姿を美化し、または容ぼうを変えるなどのための費用」は医療費に該当しないと明記しています。

AGA治療は美容整形や歯のホワイトニングと同様、美容目的とみなされるため控除の対象外です。ただし、円形脱毛症や頭皮の疾患など、病気の治療として認められる場合には控除が適用される可能性があります。

保険が適用される例外ケースとは

AGAは原則として保険適用外ですが、脱毛の原因がAGAとは別の疾患にある場合には保険診療が認められます。

女性の場合、ホルモン異常や甲状腺疾患などが原因の脱毛症状では保険適用となる可能性があります。

「AGAそのものではなく、原因となる疾患が治療対象」である場合に保険が適用とされる点を知っておきましょう。費用だけでなく治療面からも自己判断せず診察を受けて正確な診断を得ることが大切です。

円形脱毛症と診断された場合

円形脱毛症は自己免疫疾患として医学的に認められているため、保険診療の対象となります。

参考:円形脱毛症診療ガイドライン  2024

AGAが頭頂部や生え際から徐々に薄くなるのに対し、円形脱毛症は円形や楕円形の境界がはっきりとした脱毛が突然発生するのが特徴です。治療は主にステロイド外用薬、局所注射、内服薬、紫外線療法などが保険適用で行われます。

自己負担は3割負担で、診察料込みで1回あたり500円から1,500円程度が目安です。ただし局所免疫療法など一部の治療は自由診療となる場合があります。

円形や楕円形の脱毛を見つけたら、受診して正確な診断を受けましょう。

脂漏性皮膚炎など頭皮疾患がある場合

脂漏性皮膚炎や頭皮湿疹といった頭皮の炎症性疾患は、医師の診断により保険適用での治療が受けられます。

参考:MSD マニュアル 脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂腺の密度が高い部位で生じやすいとされています。頭皮疾患が放置されると、頭皮環境の悪化により抜け毛や薄毛を引き起こす可能性があるのです。

頭皮の炎症が続くと、本来健康に保たれるべき毛根周辺の環境が損なわれ、結果として髪の成長を妨げることになります。

皮膚科では問診と視診を通じて診断を行い、抗真菌薬やステロイドを含む外用薬を中心とした治療がなされます。脂漏性皮膚炎の診断が下された場合には、保険適用での治療となります。

女性の脱毛症で保険適用になる可能性

女性のびまん性脱毛症やFAGAの治療は美容目的とみなされ、基本的には保険適用外となります。

しかし、抜け毛の原因が円形脱毛症や甲状腺機能障害などの疾患である場合は、病気の治療として保険が適用される可能性があるのです。

女性の脱毛で保険適用となる可能性がある疾患
  • 円形脱毛症
  • 甲状腺機能障害
  • 多嚢胞性卵巣症候群

甲状腺ホルモンの分泌異常は髪の成長周期に影響を与え、全体的な薄毛を引き起こすことが知られています。

また、多嚢胞性卵巣症候群などホルモンバランスの異常によって多毛や脱毛が生じている場合も、医師の診断次第では保険診療の対象となるケースが考えられます。

参考:女性型脱毛症の診断と治療

女性の脱毛で保険適用を受けるには、まず皮膚科や内科、必要に応じて婦人科で適切な検査を受け、原因となる疾患を特定することが第一です。血液検査で甲状腺ホルモン値やその他のホルモンバランスを確認し、適切な治療方針が決まります。

AGA治療の費用相場【治療法別に解説】

AGA治療の月額費用は、症状の進行度により大きく異なってきます。

主な治療方法には、内服薬のみ、内服薬と外用薬の組み合わせがあります。一つだけの薬を使用する場合と、組み合わせて使用する場合ではやはりトータルの費用が違ってくるので予算をしっかり立てておきましょう。

AGA治療では効果を感じるまでには6ヶ月程度、さらに継続する必要もあるので長期間での費用を算出しておかないといけません。

さらに薄毛が進行している場合の注入療法は1回50,000〜200,000円、植毛では部位にもよりますが500,000〜3,000,000円とかなり高額になります。

クリニック間の価格差も大きく、薬剤の価格以外に初診料や再診料、血液検査費用も無料から15,000円程度まで幅があるため、総額で判断してください。

内服薬の費用は月3,000円台から10,000円が目安

内服薬による治療は、AGA治療開始時には最も一般的な選択肢となります。

AGA治療を行うクリニックの内服薬参考価格

薬剤参考価格
フィナステリドAGAスキンクリニック
初回3,700円(2回目以降6,600円)
イースト駅前クリニック
3,960円
プロペシア
(フィナステリド先発品)
湘南美容クリニック
初回5,500円(2回目以降8,250円)
AGAメディカルケアクリニック
8,800円
デュタステリド銀座総合美容クリニック
8,250円(2ヶ月目以降・初回は診察料等を含み1,000円)
ゴリラクリニック
7,000円
ザガーロ
(デュタステリド先発品)
クリニックフォア
10,846円(定期配送価格)
リブラクリニック
10,500円

※価格はいずれも税込。キャンペーン等での価格変更もあるため事前にご確認ください。

先発医薬品のプロペシアは月額8,000円前後が平均的、ザガーロは10,000円程度が相場となります。一方、ジェネリック医薬品のフィナステリド錠は月額4,000〜6,000円程度、デュタステリド錠は7,000〜8,000円程度と、先発品に比べて安価で提供されています。

ただしクリニックによって価格設定が大きく異なり、同じフィナステリド錠でも月額に2,000円以上の差が生じるケースもあります。

外用薬は月7,000円から10,000円が目安

ミノキシジル外用薬は、濃度により価格が大きく変動します。

商品名/薬剤ミノキシジル価格
リアップXプラスネオ(5%)60ml8,140円(公式サイト)
女性用リアップリジェンヌ(1%)60ml5,763円(公式サイト)
ミノキシジル外用12%
(フィナステリド0.01%含む)・海外製
10,285円(クリニックフォア・定期配送価格)
ミノキシジル配合外用液5%6,800円(AGAスキンクリニック)

※料金は税込価格。変更される場合があるため事前に公式サイトでご確認ください。

市販品は濃度が5%までに制限されていますが、クリニックでは症状に応じて高濃度処方ができるところもあります。高濃度ミノキシジルを使用したい場合には、クリニックの受診をおすすめします。

市販品のメリットは、気軽にドラッグストア等で購入できる点が挙げられます。一度試してみたい、なんとなく抜け毛が増えたから使ってみようというときには、市販品からスタートするのもよいでしょう。

注入治療や植毛の費用相場

注入治療にはメソセラピーやHARG療法などがあり、成長因子や有効成分などを頭皮に注入する治療方法です。高い効果が期待できますが、内服薬より治療費は高額で数回の施術を行います。

メソセラピー・HARG療法 参考価格

治療方法価格
AGAスキンクリニック
Dr’sメソ治療
2㏄ 55,000円/回~96,000円/回
(施術回数が多くなると1回あたりの価格が安価になる)
SBCメディカルグループ
ジェットメソ
14,800円/回
エミナルクリニック
HAF発毛メソセラピー「はえるん」
17,600円/回(初回トライアル)
治療例:6回コース総額390,000円~620,000円
四谷ローズクリニック
HARG療法
全頭:198,000円/回
ハーフ(前頭部・つむじ周囲):115,500円
はなふさ皮膚科
HARG+療法
1回:88,000円
6回:440,000円
9回:660,000円
共立美容外科
HARG療法
頭部(1/3) 1回:66,000円3回:189,000円
頭部(2/3) 1回:132,000円3回:330,000円4回目以降 1回:84,700円

※料金はいずれも税込。キャンペーンや価格変更等により料金が変わることもあります。

月1回程度のペースで6〜12回の施術を行う場合が多いです。1回ごとの料金になっているところや、施術回数が多くなるほど安価になるところなどクリニックにより設定が異なります。

発毛メソセラピーはクリニックが独自に配合した薬液を使用し、HARG療法は成長因子が含まれている点が使用する薬剤の大きな違いです。そのため総体的にHARG療法のほうが価格は高い傾向があります。

自毛植毛 参考価格

クリニック治療費用
親和クリニックMIRAI法基本治療費:220,000円
1グラフト:990円
湘南美容クリニック基本治療費:0円
500グラフト:360,000円
750グラフト:540,000円
東京植毛美容外科基本治療費:0円
1グラフト(FUE法ツーブロックカット):900円
1グラフト(FUE法ハイドカット):1,100円
1グラフト(FUE法ノーカット):1,320円

自毛植毛の費用は移植するグラフト数で決まります。1グラフトは毛髪1~4本程度の毛包単位のことです。

平均的な価格は1グラフトあたり1,000〜2,000円程度。部分的なら400〜600グラフトで400,000〜1,200,000円、全体的な植毛では2,000〜3,000グラフトが必要となり2,000,000円以上かかります。

注入療法や植毛は投薬で改善が見込めない症状の方の選択肢の一つとなります。

年間で必要な治療費の総額

治療方法年間目安額
フィナステリド48,000円~60,000円
デュタステリド84,000円~120,000円
ミノキシジル84,000円~120,000円

AGA治療を1年間継続した場合、内服薬のみなら年間48,000〜120,000円が目安です。

薬の費用に初診料(無料〜5,000円)、再診料(年間12,000〜36,000円)、血液検査(年間10,000〜30,000円)を加えると、実質的な年間コストは約70,000〜200,000円となります。

外用薬と内服薬を併用する場合にはさらに費用が高くなります。

AGA治療費を抑える4つの方法

AGA治療費を抑える4つの方法

AGA治療は長期継続が必要なため、費用負担を軽減する方法を知っておきましょう。費用を抑える方法は複数ありますので、上手に組み合わせて治療を進めることが肝心です。

初診料や検査費用が無料のクリニックを選択、オンライン診療による交通費削減、症状が安定した後の減薬相談なども費用を抑える有効な手段です。

またカウンセリング等で費用を明示しない、トータルでの価格を教えてくれない、初回費用のみで2回目以降の費用や合計費用がわからないといったクリニックはできるだけ避けましょう。

ジェネリック医薬品で月額費用を減らす

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含み、厚生労働省の厳しい審査を通過した医薬品です。品質・効き目・安全性は先発品と同等ですが、開発費用が抑えられるため安価に提供できます。

ジェネリックを処方するクリニックは、公式サイトの料金表で確認できます。初診時のカウンセリングで「ジェネリック希望」と伝えれば、対応してくれます

オンライン診療対応クリニックでもジェネリック処方が一般的となっており、経済的負担を軽減しながら継続的な治療が受けられます。

オンライン診療で通院コストをカット

オンライン診療は、スマートフォンやパソコンでビデオ通話による診察を受け、薬を自宅で受け取れるシステムです。

参考:厚生労働省 オンライン診療について

通院にかかる交通費がかからず、月1回の通院で往復1,000円かかる場合、年間12,000円の節約が可能。さらに通院時間も削減でき、仕事や家事の合間に診療を受けられる利便性があります。

オンライン専門クリニックは実店舗の維持費や人件費を抑えられるため、診察料が無料または低額に設定されているケースが多いです。

ただし、オンライン診療では触診やマイクロスコープによる詳細な頭皮診察ができないため、初回は対面診療が必要なクリニックもあります。

また、薬の配送に送料がかかる場合もあるので、治療期間が長いと大きな額になる可能性も。定期配送プランなどを活用するとコスト削減が期待できます。

早期開始で長期的な費用を削減

AGAは進行性の脱毛症であり、症状が進むほど治療費が高額になります。

初期段階なら月額4,000〜5,000円の予防治療のみで進行を抑制できますが、中等度まで進行すると月額費用は倍以上になることも。さらに重度になると注入治療や植毛といった高額治療が必要となる可能性が高まります。

「まだ大丈夫」と様子見を続けた結果、5年後に植毛が必要になれば、早期治療なら年間60,000円×5年=300,000円で済んだものが、植毛費用だけで1,000,000円以上かかってしまうかもしれません。

AGAの進行度と治療費は比例するため、薄毛が気になり始めた時点での受診が経済的にも良い選択といえるでしょう。

クリニックの料金体系を比較する

AGA治療は自由診療のため、クリニックによって同じ薬でも月額2,000〜5,000円の価格差が生じます。

料金体系で確認すべき項目
  • 初診料(無料〜5,000円)
  • 再診料(無料〜3,000円)
  • 血液検査費用(無料〜15,000円)
  • 薬代
  • 送料や定期配送割引の有無

公式サイトに表記されている薬代が安くても、診察料や検査費用が高額なケースもあるため、年間総額で比較しましょう。

初回限定割引やモニター制度があるクリニックでは、初月の費用を数千円に抑えられることもあります。ただし2回目以降の価格や最低継続期間の有無を必ず確認しましょう。

複数クリニックの無料カウンセリングを利用して治療費の総額見積もりを比較するのもおすすめです。

また安価に済ませようとして個人輸入で海外の薬を購入する方法は、成分や安全性が保証されているわけではありません。海外からの個人輸入は、厚生労働省が承認しておらず偽造品のリスクもあります。

正規のクリニックで日本で承認されている薬剤を購入して治療しましょう。

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